2010 Fiscal Year Annual Research Report
多彩な細胞系譜の運命決定・恒常性を制御する転写因子Blimp1の統合的機能解明
Project/Area Number |
21677003
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
斎藤 通紀 京都大学, 医学研究科, 教授 (80373306)
|
Keywords | 発生・分化 / 遺伝子 / ゲノム / シグナル伝達 / 再生医学 |
Research Abstract |
本研究は、少数細胞(~1000)のエピゲノム状態をクロマチン免疫沈降-DNA Chip法(ChIP-Chip法)及びChIP-Sequence法により定量する技術を開発し、転写制御因子Blimp1の作用機序を生殖細胞系列とB細胞系列をモデルに解明、細胞の運命決定・機能維持を可能とする遺伝学的・後成遺伝学的機序の統合的理解を目指す。 本年度の研究では、様々な条件検討の結果、100000個の細胞からChIPを行い正しく増幅することは十分に可能であること、精度は劣るものの10000オーダーの細胞からもChIPを行い増幅することが可能であるという予備的な知見を得た。 また、Oct4-EGFP及びOct4-BirA(ビオチン付加酵素)ノックインES細胞、EGFP-Blimp1及びBirA-Blimp1ノックインES細胞、EGFP-Blimp1及びBirA-Blimp1ノックインマウスを作成した。これらのES細胞及びマウスを用いて、開発中の方法論により、Oct4及びBlimp1の始原生殖細胞及びB細胞系列でのゲノムワイドな結合部位を決定する計画である。 またTamoxifen依存的に生殖細胞系列でのジーンターゲティングを誘導できるマウスstella-MER-Cre-MERマウスを樹立し、その機能を証明した(Hirota et al.,Biology of Reporduction,in press)。このマウスを用いて、発生9.5日目から11.5日目でBlimp1をノックアウトした生殖細胞の表現型を詳細に解析し(生殖細胞数、遺伝子発現異常、変異細胞の系譜解析)、発生9.5日目から11.5日目におけるBlimp1の機能を解明する予定である。
|
Research Products
(22 results)
-
-
[Journal Article] TDRD5 is required for retrotransposon silencing, chromatoid body assembly and spermiogenesis in mice.2011
Author(s)
Yabuta, Y., Ohta, H., Abe, T., Kurimoro, K., Chuma, S., Saitou, M.
-
Journal Title
The Journal of Cell Biology
Volume: 192
Pages: 781-795
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-