2009 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク主導型輻輳制御方式におけるセキュリティに関する研究開発
Project/Area Number |
21680006
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
飯田 勝吉 Tokyo Institute of Technology, 学術国際情報センター, 准教授 (00332768)
|
Keywords | ネットワーク主導型輻輳制御 / ネットワーク中立性 / ネットワークセキュリティ / ユーザ認証 / XCP / 悪意コンテンツ削減手法 |
Research Abstract |
次世代インターネットの重要な技術課題に高品質な通信環境を効率的に提供することがあげられる。現在のインターネットではルータなどの中継装置は輻輳時にパケットを棄却し、ほとんどの輻輳制御を端末側で実現している。しかし、現在の方式では輻輳に対する反応が遅くなり、結果として通信品質の劣化や効率の低下が問題となっている。そこで、次世代インターネットにおいては中継装置においてもより高度な輻輳制御を実現すること(ネットワーク主導型輻輳制御)が求められる。その際に大きく問題となるのが、通信事業者内に設置された中継装置が仕様通りの動作をすることである。通信事業者が仕様に違反し、結果としてネットワークの中立性に悪影響を与えるような制御をおこなうことが考えられる。そのような問題を解決するために、H21年度は、以下の課題に取り組んだ。 1. ネットワークが利用者を正しく識別するためのユーザ認証に関する研究 2. ネットワーク主導型輻輳制御XCPにおける帯域の分配手法に関する研究 3. ネットワーク内の悪意コンテンツ削減手法に関する研究 これらの研究により、ネットワーク主導型輻輳制御に関する基礎的な検討を実施した。
|