2010 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク主導型輻輳制御方式におけるセキュリティに関する研究開発
Project/Area Number |
21680006
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
飯田 勝吉 東京工業大学, 学術国際情報センター, 准教授 (00332768)
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Keywords | QoS制御 / オーバレイネットワーク / ISP間仮想バックボーン構成基盤 / XCP / TFRC型ストリーミング通信 / 機密/公開情報の管理システム / TCP高速スタートアルゴリズム / 大容量バッファ付きルータ |
Research Abstract |
オーバレイネットワークのQoS制御を可能とするISP間仮想バックボーン構成基盤に関する研究【研究の概要と成果】 オーバレイネットワークでのQoS制御を可能とする新しいネットワークアーキテクチャを設計し、そのプロタイプ実装を構築した。提案するアーキテクチャでは、各ISPにオーバレイルータという新しい通信装置を導入し、オーバレイルータが通信を中継する。その際、アプリケーションからの要求を満たすためのトラフィックエンジニアリングと呼ばれる通信制御を実現した。 TCP高速スタートアルゴリズムにおけるRBP-start方式の性能評価 【研究の概要と成果】 現在、インターネット上のほとんどの通信にTCPが利用されている。TCPの通信性能のうち、重要な指標の一つとして通信開始時の転送速度がある。特に現在多用されているHTTP通信では、その平均転送容量が数百KBととても小さいことから、通信開始後の速度上昇はほとんど期待できず、通信開始時の転送速度が重要となる。本研究では、通信開始時の転送速度向上を目的とした通信方式であるTCP高速スタートアルゴリズムの基本性能を評価した。具体的には、TCP高速スタートアルゴリズムで標準的に利用されているRate-Based Pacing(RBP)start方式に着目し、その性能を明らかにした。
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