2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21680008
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山口 弘純 Osaka University, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (80314409)
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Keywords | ネットワークプロトコル / センサーネットワーク / 設計支援 |
Research Abstract |
本研究では,ワイヤレスセンサネットワーク(WSN)プロトコルの設計開発を支援する技法を開発している.まずWSNプロトコルの設計自動化手法を提案し,特定のアーキテクチャや開発言語に依存しない抽象度の高い形でモデリング可能なWSN用システムモデルを開発する.これにより設計開発を複雑化するファクターを開発者に意識させることなくセンサノードの振舞いを規定することを可能とし,WSN開発者の負担を軽減することを狙う.また,WSN実装および性能評価の支援手法を提案し,下流設計過程における課題の解決を図る.さらにこれらの手法に基づくWSN設計開発支援システムを開発する.アプリケーション開発を例題としたプロトコル設計開発実験を実施し,実証実験を行うまでの開発期間やコストを評価する.以上の技法により,これまで設計開発者のスキルや勘に依存していたWSN設計をシステマティックに行うことを可能とし,コンピュータ支援によるWSN設計開発技法の確立を図る.本年度は,プロトコル自動設計技法の基本方式を実現している.具体的には,自動設計に必要なWSNシステムモデルならびにそれを用いた自動設計アルゴリズムの基本フレームワークを規定し,自動設計アルゴリズムの基礎開発を行った。このため,既存WSNプロトコルの解析および分類によるセンサノード単位動作の抽出と規定,センサノードおよびノード間ネットワークのアーキテクチャ基本構成要素の決定,WSN動作モデル,アーキテクチャモデルと制約記述モデルの規定などを行った.同時に自動設計アルゴリズムの設計開発も開始した.具体的には,アルゴリズムの入力方式の規定,WSN基本通信方式の決定とそのライブラリ化,自動設計アルゴリズムのプロトタイプ実装と基本機能検証などを行っている.
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Research Products
(5 results)