2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21680010
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
北原 格 University of Tsukuba, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (70323277)
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Keywords | 画像認識 / バーチャルリアリティ / 複合現実感 / 自由視点映像 / 映像コンテンツ |
Research Abstract |
これまで自由視点映像技術は、主に映像生成手法に関する研究開発が行われていたため、映像情報の最終的な消費者である閲覧者にとって適切なシステムが開発されておらず、その結果、自由視点映像コンテンツが世の中に普及しているとは言い難い.本研究の目的は、閲覧者とのインタラクションに基づいて、自由視点映像技術の画質を改善する手法や、閲覧性の高い映像提示方式を実現することにより、より多くのユーザが自由視点映像の魅力を堪能するための基盤技術を開発することである.H21年度は、当初計画の着手の順番を若干変更し"多視点映像撮影システムの構築"と"映像提示方式の開発"に取り組んだ. 多視点映像撮影システムの構築:自由視点映像を生成するために必要な多視点映像の撮影、カメラ群のキャリブレーション作業の簡易化を目的とした研究開発に取り組んだ.環境に固定されたステレオカメラによって獲得される精度は高いが解像度が低い3次元情報と、モバイルカメラで撮影された解像度は高いが計測誤差を含みやすい特徴点情報を相補的に用いることにより、モバイルカメラを簡易にキャリブレーションする方式を開発した.これにより、撮影シーンに対してカメラを適応的に増設することが可能となった. 映像提示手法の開発:位置・姿勢・画角を変えながら3次元空間を動きまわる仮想カメラを思い通りに操作することを目的とする自由視点映像撮影インタフェースを開発した.3次元位置センサを活用することにより、ユーザの身体感覚を活用した直感的な操作を実現するとともに、撮影シーンを上空から俯瞰した映像を提示することにより、発生しているイベントのコンテキストを理解しながら、正確なカメラ操作を実現した.
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Research Products
(5 results)