2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21680010
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
北原 格 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (70323277)
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Keywords | 画像認識 / バーチャルリアリティ / 複合現実感 / 自由視点映像 / 映像コンテンツ |
Research Abstract |
これまで自由視点映像技術は、主に映像生成手法に関する研究開発が行われていたため、映像情報の最終的な消費者である閲覧者にとって適切なシステムが開発されておらず、その結果、自由視点映像コンテンツが世の中に普及しているとは言い難い.本研究の目的は、閲覧者とのインタラクションに基づいて、自由視点映像技術の画質を改善する手法や、閲覧性の高い映像提示方式を実現することにより、より多くのユーザが自由視点映像の魅力を堪能するための基盤技術を開発することである.H22年度は、前年度に構築した撮影・閲覧環境を用いて、インタラクティブな映像処理方式の開発と、撮影される多視点映像の高品質化に伴う生成画質の変化について検討した. 項目1:閲覧者の協調的介在による画質改善 計算機は、大量の画像データを高速かつ正確に処理することが可能であるが、人間のように撮影環境や被写体に関する知識を有効に活用して判断を下すことは得意ではない.本項目では、そのような特性の違いに関する知見を獲得するために、人間と計算機が協調的に画像処理を行う、枠組みについて検討を行った.多視点カメラから特定人物を検出するシステムを構築し、その処理特性について調査を行った. 項目2:多視点映像の高品質化に伴う生成画質の変化に関する検討 来年度以降導入する撮影システムにより、入力映像の高画質化が期待される.本項目では、多視点画像の高画質化、具体的には、高解像度化と台数の増加が実現された時の、生成自由視点映像の画質改善効果と撮影ノイズに対する耐性について検討を行った.具体的には、CG映像生成環境を用いて高品質なサッカーシーン映像を生成し、それを用いて撮影ノイズを定量的に付加した映像を生成し、ノイズ耐性シミュレーション実験を実施した.結果として、本研究で3次元モデリングに用いている人物ビルボード法の優位性を示すことに成功した.
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Research Products
(3 results)