2010 Fiscal Year Annual Research Report
メカニカルストレス誘導性マイクロRNAの統合的解析
Project/Area Number |
21680049
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
秋本 崇之 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (00323460)
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Keywords | 骨格筋 / 関節軟骨 / メカニカルストレス / 物理刺激 / 細胞分化 / 組織成熟 / ノンコーディングRNA / 転写調節 |
Research Abstract |
本研究では身体運動に関連する遺伝子発現制御のうち,とくに身体運動に起因するメカニカルストレス誘導性マイクロRNAによる転写後制御について解析することを目的とした. 本年度はマイクロアレイによる網羅的解析により,メカニカルストレス誘導性miRNAとして同定したmiR-23aに関して,miR-23aを強発現するトランスジェニックマウスを作製し,その表現系を解析した.この結果,昨年度報告したmiR-23aによるユビキチンリガーゼの転写後調節を介した骨格筋萎縮抑制が,動物個体においても認められ,マイクロRNAによる骨格筋萎縮抑制がin vivoでも機能していることが明らかになった(現在論文revise中).また,骨格筋におけるmiR-23の機能をさらに詳細に検討するため,miR-23a/bをターゲットしたキメラマウスの作製を試みた.miR-23aに関してはすでにキメラマウスが得られた.miR-23bに関して,ベクターコンストラクションは完了したものの,研究期間内にキメラマウスを得ることができなかった.また,メカニカルストレスがmiRNA発現を誘導するメカニズムを解析するためにmiR-23の5'上流ゲノム配列を取得しレポーターアッセイを行った.このレポーターは,いくつかの条件でmiR-23発現と同期したが,in vitroでのメカニカルストレスには応答しないため,メカニカルストレス反応性エレメントを欠いていると考えられた.
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] The Mohawk homeobox gene plays a critical role in tendon differentiation by regulating type I collagen production.2010
Author(s)
Y.Ito, N.Toriuchi, T.Yoshitaka, H.Ueno-Kudoh, T.Sato, S.Yokoyama, K.Nishida, T.Akimoto, M.Takahashi, S.Miyaki, H.Asahara.
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Journal Title
Proc Natl Acad Sci U S A.
Volume: 107
Pages: 10538-10542
Peer Reviewed
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[Presentation] Translational suppressions of atrophic regulators by a microRNA integrate resistance against skeletal muscle atrophy2010
Author(s)
S.Wada, Y.Kato, M.Okutsu, S.Miyaki, K.Suzuki, Z.Yan, S.Schiaffino, H.Asahara, T.Ushida, T.Akimoto
Organizer
EMC 2010
Place of Presentation
Padova, Italy
Year and Date
2010-09-14