2012 Fiscal Year Annual Research Report
微生物群集のデザイン化による高効率型廃水処理技術の開発
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21681009
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
惣田 訓 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30322176)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 廃水処理 / 微生物 / 遺伝子 / プラスミド |
Research Abstract |
廃水処理プロセス内の微生物群集のデザイン化の事例として、セレンを含有する廃水の生物処理実験を行った。金属精錬工場廃水からセレンを除去するため、セレン酸および亜セレン酸還元菌を用いた新規生物処理プロセスを開発した。細菌が、これらのオキソアニオン態のセレンを元素態セレンに還元することは、解毒作用の役割を持っている。まず、2つのパイロットスケールの嫌気バイオリアクターを構築した。リアクターAには、UASBリアクターから採取したグラニュール汚泥を植種した。リアクターBには、アクリル製の担体を設置し、下水汚泥の消化槽から採取した浮遊汚泥を植種した。しかしながら、これらの嫌気リアクターは、セレンの除去に失敗してしまった。そこで、好気性のセレン還元菌Pseudomonas stutzeri NT-Iをリアクターにバイオオーグメンテーションした。亜セレン酸含有廃水に対しては、グラニュール汚泥とP. stutzeri NT-Iが共存するリアクターAは、65 mg/lのセレンの95%をわずか2日で除去した。アクリル担体にP. stutzeri NT-Iを植種したリアクターBは、5日間で98%のセレンを除去した。セレン酸含有廃水に対しては、リアクターAは30 mg/lのセレンを7日間でわずか54%しか除去しなかった。また、リアクターBは、わずか3日で90%以上のセレンを除去することができた。元素態セレンは不溶性であるため、容易に水相から除去でき、両リアクターはその蓄積によって深い赤色を示した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Plasmid-mediated bioaugmentation of sequencing batch reactors for enhancement of 2,4-dichlorophenoxyacetic acid removal in wastewater using plasmid pJP42013
Author(s)
Tsutsui, H., Anami, Y., Matsuda, M., Hashimoto, K., Inoue, D., Sei, K., Soda, S., and Ike, M.
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Journal Title
Biodegradation
Volume: 24
Pages: 343-352
DOI
Peer Reviewed
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