2009 Fiscal Year Annual Research Report
星周円盤ダスト分布から探る惑星形成:原始惑星系円盤・デブリ円盤の赤外線面分光
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21684005
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
岡本 美子 Ibaraki University, 理学部, 准教授 (10343469)
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Keywords | 赤外線天文学 / 観測装置開発 / 分光 / 惑星系形成 / ダスト |
Research Abstract |
次世代の中間赤外線高効率観測を行うためのイメージスライサ型分光器のプロトタイプMIRSISの開発を進めた。平成21年度はこのスライサ光学系を組立て、スライサ系システムとしての評価・調整を行った。その結果、スライスミラー長辺の設置精度がおおむは目標の0.04度以内の精度でできたものの短辺方向の設置精度が最大0.12度になったが、装置全体としては実用上問題ない範囲である。ただし現行の擬スリットミラー設置ではガラス平面鏡および(ないし)平面鏡マウント面の平坦性が悪く設置精度が出ていない、スライスミラーが製作時ないし保管時に反りを生じた、等の問題点が新たに見つかったため、今後、別のイメージスライサ装置を製作する場合にはこの点に留意した設計をする必要がある。光学系については、スライサ系と他の全ての光学系を組立てて調整するための調整システムの立上げを行い調整を開始した。これは、市販のX軸ステージとZ軸ステージに、市販のレーザ測距計をY軸測定用に組み合わせて、光学部品のミラー面位置の測定を、ミラー表面の測定で行うもので、ミラー表面を直接測定できない場合にはミラーに対する相対位置マーカも用いる。測定精度を高めるため、被測定物の設置を工夫し測定回数を増や工夫を行った。平成21年度には、この他に二つの検出器システムの立ち上げや、フィルター・レンズ交換等に用いる駆動系の立ち上げも進めた。これにより、平成22年度からは、装置全体として調整・実験室評価を行う段階に至っている。また並行して、次世代大型30m地上望遠鏡TMT用の中間赤外線装置の検討をサエンス・装置両面から進めた。ここにはMIRSISでの面分光機能開発の状況を適宜反映した。また、すばる望遠鏡による星周円盤データの解析を進め、大質量星周円盤を発見し詳細な性質を明らかにした。これは将来のMIRSISでの面分光の良いターゲットとなる。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Direct detection of a flared disk around a young massive star HD200775 and its 10 to 1000AU scale properties2009
Author(s)
Okamoto, Yoshiko K., Kataza, Hirokazu, Honda, M., Fujiwara, H., Momose, M., Ohashi, N., Fujiyoshi, T., Sakon, I., Sako, S., Yamashita, T., Miyata, T., Onaka, T
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Journal Title
The Astrophysical Journal 706
Pages: 665-675
Peer Reviewed
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[Journal Article] Diffuse 18micron Emission around TYC 3159-6-1 Discovered by the AKARI MIR AII-Sky Survey2009
Author(s)
Takita, S., Kitamura, Y., Kataza H., Ishihara, D., Ueno, M., Fujiwara, H., Ikeda, N., Kawamura A., Murakami, H., Okamoto, Y., K., Onaka, T., Oyabu, S., Sakon, I., Takahashi, H.
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Journal Title
Publications of the Astronomical Society of Japan 61
Pages: 291-299
Peer Reviewed
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[Presentation] TMT中間赤外線装置観測検討2010
Author(s)
岡本美子、尾中敬、山下卓也, C.Packham, A.Tokunaga, 片坐宏一, 本田充彦, 宮田隆志、左近樹、藤原英明, M.Richter, M.Chun, Japanese TMT/MIR science working group
Organizer
2010年日本天文学会春季年会
Place of Presentation
広島大学
Year and Date
2010-03-26
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