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2012 Fiscal Year Annual Research Report

30ミクロン帯観測による大質量星末期天体のダスト生成量の決定

Research Project

Project/Area Number 21684006
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

宮田 隆志  東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (90323500)

Project Period (FY) 2009-04-01 – 2013-03-31
Keywords星間ダスト / 大質量星 / 赤外線 / 機器開発
Research Abstract

ダストは現在の宇宙はもとより、初期宇宙にも大量に存在している。ダストがいつ、どのように形成されたのかを探ることは、宇宙の化学進化や天体の構造進化を理解する上で非常に重要な課題である。この謎を解くカギとなるのは、進化が非常に早く大量のダストを放出する大質量星末期天体である。本研究はこのような天体を従来よりも波長が長い30μm帯中間赤外線で高解像度・モニタ観測し、そのダスト形成過程を正確に知ることで大質量星でのダスト供給に迫ることを目的としている。昨年度までの研究で観測に用いる中間赤外線カメラが完成、山麓からのリモート観測も可能となっている。今年度はこれを利用した大質量末期天体の観測を進めた。これまでの研究では主系列星質量が太陽の8倍より重い星を中心的に観測してきたが、今年度はこれをより軽い、4太陽質量末期天体まで広げた。このような天体は放出質量は比較的少ないものの、より重い星に比べて近い距離にあるため、詳細をより詳しく観測できるというメリットがある。
実際の観測は2012年5月と10月に実施した。5月の観測ランは、その前に起きていた望遠鏡施設の落雷の影響でデータが得られなかったが、10月の観測ランではいくつかの天体について30μmでの撮影に成功した。結果、放出されたダスト質量のうち、星近傍にトーラス状に分布している成分が、従来の想定よりもはるかに大きいことが示唆された。これは進化末期天体の質量放出現象を理解するうえで重要な成果である。この結果は国際研究会で発表を行った他、現在査読論文として投稿準備中である。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (3 results)

All 2013 2012

All Journal Article (1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] Perfomance verification of the ground-based mid-infrared camera MAX38 on the MiniTAO Telescope2012

    • Author(s)
      Asano, K., et al.
    • Journal Title

      Proc of SPIE

      Volume: 8446 Pages: 10--15

  • [Presentation] 双極状惑星状星雲の低温ダストの中心集中2013

    • Author(s)
      浅野健太郎
    • Organizer
      日本天文学会
    • Place of Presentation
      埼玉大学
    • Year and Date
      20130320-20130323
  • [Presentation] η Carinae Homunculus Nebulaにおける定常的なダスト形成量の推定2012

    • Author(s)
      中村友彦
    • Organizer
      日本天文学会
    • Place of Presentation
      大分大学
    • Year and Date
      20120919-20120921

URL: 

Published: 2014-07-24  

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