2011 Fiscal Year Annual Research Report
デンドリマー型リン光錯体による塗布型有機EL素子の高効率化
Project/Area Number |
21685014
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
夫 勇進 山形大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (00350489)
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Keywords | 先端機能デバイス / 有機半導体 / 電子・電気材料 / 合成化学 / 有機EL / デンドリマー / イリジウム錯体 / リン光 |
Research Abstract |
ホール注入層、発光層を塗布により成膜し、電子輸送層、陰極を蒸着により成膜した、緑色リン光有機EL素子において、100cd/m^2時に電力効率971m/W、外部量子効率26%、1000cd/m^2時に電力効率661m/W、外部量子効率23%の極めて高い効率を達成した。これは、発光層を塗布で成膜した有機EL素子において世界最高効率である。この結果は、塗布成膜した素子においても、ホストや電子輸送層など周辺材料の最適化により蒸着素子に匹敵する高効率化が可能であることを示している。 ホール注入層、発光層を塗布により成膜し、電子輸送層、陰極を蒸着により成膜した、榿色リン光有機EL素子において、ドープ濃度、電子輸送層膜厚の最適化により、100cd/m^2時に外部量子効率20%、401m/Wを超える電力効率を達成した。電子輸送層材料が厚くなるにつれて赤色発光が強くなり、陰極反射からの光学干渉の影響を受けている。リン光ドーパントはホールトラップ性が強いため、ドープ濃度によって電荷バランスの最適化が異なる。今後、緑色と赤色の発光強度比は、青色発光と併せた白色発光において、色温度、演色性と関連し重要になってくる。
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Research Products
(3 results)