2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21685022
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
若原 孝次 独立行政法人物質・材料研究機構, その他部局等, 研究員 (40303177)
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Keywords | フラーレン / ナノマテリアル / 有機薄膜太陽電池 / 電界効果型トランジスタ |
Research Abstract |
本研究では、もっともクリーンなエネルギーである太陽エネルギーの有効利用をめざしたナノ炭素材料の開発を目的として研究を行った。23年度と24年度においては、高機能化フラーレンナノマテリアルの合成と物性測定、およびこれまでに合成したフラーレンナノマテリアルを用いて、有機薄膜太陽電池の作製について検討した。 その結果、新規なフラーレン/ポルフィリンからなるナノシートの合成に成功した。また、このナノシートの物性測定を目的として、作製した電界効果型トランジスタは、興味深いことに、両極性を示した。このような共結晶からなるナノシートを用いた両国性の発現はこれまでにほとんど例がなく、非常に重要な発見である。本発見は、国際的にも非常に高い評価を受け、アメリカ化学会誌に速報として掲載された。 また、フラーレンナノマテリアルを用いて、実際に有機薄膜太陽電池の作製を行い、効率はまだ低いものの、太陽電池として動作することを確認した。今後、さらに最適化を行うことで、高効率化を検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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