2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21686055
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
樋山 恭助 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (10533664)
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Keywords | 建築環境 / 熱環境 / 建築設備 |
Research Abstract |
平成21,22年度に引き続き,オフィス空間を再現した数値流体シミュレーションと実験により,各空調吹き出し口が周囲のモジュールの熱環境形成へ寄与する度合「室内環境形成寄与率CRI」の計算を行い,室内の空調状態が変化することによるCRIの変化の感度調査を行った。これは,本技術の基礎理論となるCRIの使用の適用範囲を明確にする他,空調設計時の制気口配置と風速・風量の決定における参考資料となる。 平成23年度及び繰り越し期間となる平成24年度は,研究の最終年度として,本研究の成果物となる空調制御ロジックの提案を行った。 従来の空調制御ロジックは,単一のセンサー温度の調整をすることが多い。この時,空調の還り空気温度を調整することで熱負荷量と空調投入熱量のバランスを図ることが多い。しかしこの場合,空調投入熱量に主眼を置くため,風速の変化や空気温度の変化により自然対流と強制対流の関係が大きく変化し,室内を意図した温熱環境に保つことが困難なケースがある。この問題を解決するため,本手法で提案するCRIを安定化させる方法を提言し,本研究の制御ロジックで,室内が設計時に意図した環境に保つための技術開発を行った。またやむを得ずCRIが変化する場合においては,その変化量を予測することで制御の制度を保つことを目的として,空調の風量バランスの変化量からCRIのバランスの変化量を予測する簡易補正手法を開発し,制御の安定性を確保した。 また研究の最終年度として学会等において,本研究成果を広報することに努めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)