2009 Fiscal Year Annual Research Report
ショウジョウバエ視細胞の形態形成と維持に関与する遺伝子の同定と機能解析
Project/Area Number |
21687005
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐藤 明子 Nagoya University, 理学研究科, 特任准教授 (30529037)
|
Keywords | ロドプシン / 視細胞 / 網膜 / 小胞輸送 / ショウジョウバエ / 極性輸送 / 色素顆粒 / スクリーニング |
Research Abstract |
平成21年度は,目的1)ロドプシンの輸送機構に関して、その分子機構を調べるために、これらの過程に欠損のある変異体のスクリーニングを行った。これらの過程に関わる分子は、他の様々な細胞内の重要な過程にも関与すると考えられ、従って、そのような分子の変異体は致死性だと期待された。そこで、FLP/FRTの方法を用い、変異細胞をもつモザイク網膜を作成した。また、遺伝子が特定されている挿入変異体を用い、変異遺伝子の同定にかかる膨大な労力を省いた。現在、ストックセンターより取り寄せ可能な系統のうち約半分(1500系統ほど)のFRTを持つ挿入変異体をスクリーイングし、6つのロドプシン輸送に特異的(NaK-ATPase輸送は正常)に関与すると考えられるの変異を同定することに成功した。このうちの1つは、すでに報告のあるExocyst complexのサブユニットであった。残りの5つの遺伝子について、抗体を作成し、さらなる解析おこなっている。 また、3)光感度調節機構としての色素顆粒運動の過程に関わる遺伝子を同定するために、この過程に欠損のある変異体のスクリーニングの条件の検討を行い、迅速なスクリーニングを行える環境を整えた。
|