2010 Fiscal Year Annual Research Report
減数分裂組み換えと染色体分配を連携させる微小管新規機能の研究
Project/Area Number |
21687015
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 政充 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (50447356)
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Keywords | 遺伝学 / 遺伝子 / ゲノム / 細胞 / 発生・分化 / 細胞分裂 / 微小管 / 染色体 |
Research Abstract |
本研究では、分裂酵母の減数分裂において、減数分裂組み換えとその後の減数第一分裂とを連携させる機構について解析をおこなう。減数分裂の開始時には染色体の核内配置が体細胞分裂とは大きく異なっているため、そのような染色体配置が組換えに有利であっても減数第一分裂にとっては不利になる可能性があった。この不利な状況は細胞内でどのように克服されているのであろうか。これまでに我々は、微小管構造がこのふたつのイベントを連携させていることを明らかにした。具体的には、微小管と染色体の相互作用の分子メカニズムとその生物学的意義について、細胞生物学的、遺伝学的および生化学的アプローチから総合的に研究を進める。本現象に関わる重要な微小管関連因子としてAlp7/TACC-Alp14/TOG, Dis1/TOG、Dam1複合体、さらに動原体のNdc80複合体が挙げられる。本年度は、これらの因子の機能について生化学的アプローチとして、減数分裂過程を同調的に誘導して減数第一分裂に停止させる実験系を構築するための条件を確立した。今後、本条件を利用して、これらの因子の相互作用、リン酸化などの修飾、相互作用する未知の因子などを質量分析により決定したい。減数分裂におけるこの2種類の染色体のイベントは、これまで連携されているかどうか調べられていなかったため、本研究はきわめて意義のある知見を得ているといえる。
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Research Products
(6 results)