2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21687017
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
豊島 文子 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (40397576)
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Keywords | 細胞分裂 / 初期エンドソーム / Plk1 |
Research Abstract |
本研究は、細胞分裂期で見られる特異的な小胞輸送の制御機構の分子メカニズムの解明を目的とする。細胞外から細胞内へエンドサイトーシスによって取り込まれた分子は、初期エンドゾームを介して細胞内の各コンパートメントへ選択的に輸送される。一方、分裂期では、初期エンドゾームの膜融合や細胞膜へのリサイクリングが抑制されることが知られている。前年度までの研究で、我々は分裂期に活性化するキナーゼであるPlk1が分裂期の膜融合阻害に関与することを見出した。本年度では、Plk1のターゲットの検索を行った。その結果、初期エンドゾームの融合に必須であるRab5の活性にPlk1が関与する結果を得た。Rab5は不活性型であるGDP結合型と活性化型であるGTP結合型として存在するが、分裂期においてはGTP-Rab5の量が増加することを見出した。またこの増加にはPlk1が必要であることが分かった。これらの結果は、Plk1はRab5-GTPの増加と膜融合阻害という相反する現象を共に制御することを示している。このことから、分裂期にはRab5-GTPの活性を抑制する別のメカニズムが存在することが考えられ、現在解析を進めている。
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Research Products
(1 results)