2011 Fiscal Year Annual Research Report
骨盤部悪性腫瘍における4次元画像誘導小線源治療の実現
Project/Area Number |
21689034
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Research Institution | 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター) |
Principal Investigator |
吉田 謙 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), 臨床研究センター, 研究員 (10463291)
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Keywords | カラードプラ / 画像誘導 / 小線源治療 / 組織内照射 / 3次元治療計画 / 4次元治療計画 / 婦人科腫瘍 / 前立腺癌 |
Research Abstract |
研究目的は、(1)画像誘導刺入による有害事象の軽減(とくに出血)、(2)3次元画像誘導治療計画の確立、(3)4次元画像誘導治療計画実現に向けた取り組み、(4)婦人科・前立腺癌以外の骨盤疾患への応用、であった。 (1)---平成23年は骨盤腫瘍60例(婦人科:37、前立腺:21、直腸肛門:2)に治療を行ったが、カラードプラ導入の効果もあり、輸血施行例は0例であった。 (2)---3次元画像誘導治療計画を全例に行った。全てにおいて過大な患者待機時間や計画ミスなどのトラブルなく施行し得た。また、そこで得られた線量容積ヒストグラム(DVH)などの客観的数値を用いて論文報告や学会発表を行った。 (3)---全骨盤疾患に対して4次元治療計画に向けたアプリケータの偏位の測定を毎日CT撮影を行って計測した。また、そこで得られた偏位の数値および偏位により誤差を生じたDVHを評価し、疾患別に論文報告や学会発表を行った。 (4)---直腸肛門疾患2例にも上記(1)・(2)・(3)を応用した。うち1例は肛門が過去の手術により閉鎖されていため、経直腸ドプラエコーを施行できなかった。(2)・(3)は施行できた。この貴重な経験から、実行可能な疾患・不可能な疾患の分別および不可能な疾患に対する新たな対策を考えていくことになった。
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Research Products
(18 results)