2012 Fiscal Year Annual Research Report
精神科看護師を介在した児童・思春期のメンタルヘルス教育の開発に関する研究
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21689055
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
篁 宗一 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 准教授 (60362878)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 早期介入 |
Research Abstract |
最終年度となる本年度は主に以下(①-②)のことを行った。①開発した小学生メンタルヘルス教育プログラム(A)の実践を通じて、生徒だけでなく、保護者および教員からも評価を受けることとした。その過程を通じて対象学年の生徒たちにとって教育プログラムが有効であるのかどうかを今後検討することとした。②新たなプログラム(B)を開発し、実践した。またそれを達成するための既存ネットワークを再結成し、教育機関を支援するサポートシステムを構築した。 ①小学4-6年生の35名に授業を実施した。立ち会った教員12名を対象に悩みを抱えた子との接触体験やその内容などを質問した。また保護者6名からも回答を得た。授業満足度も同様に質問し、回答を得た。 ②精神科看護師を中心としたメンバーを構成した。教育要素は1から5の通りである。1.振り返り:過去の対象者の調査データとして過去に有していた悩みの内容を共有した。また教育プログラム(A)を振り返った。2.こころの状態の自己洞察:個人ワークとしてこころの悩みの内容は何かを書き出し、その時点での状態を色で表現した。3.講義:ストレッサーに対するこころの反応として「不安」、「怒り」に焦点をあてた。方法としては日常生活で上記のこころの反応が起こりうる場面を想定して寸劇を実施した。その後その場面について考える時間を設けた。特に怒りについてはコントロールの方法を風船で表現した。4.体験談:こころの病をもつ当事者から、体験談として病状の説明、現在の日常生活、当事者からみて周りに求める当事者への対応などの内容を盛り込んで生徒たちに提供した。5.補足:抑うつなどの気分の変動やこころの病の罹患率、その対応などを補足的に伝えた。 まとめ:本研究は今年度で最終年度となる。今後、人生早期のメンタルヘルス教育の可能性を探るため、様々な年代に焦点を当てながら開発と評価を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)