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2010 Fiscal Year Annual Research Report

量子暗号と量子状態の対称性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 21700021
Research InstitutionThe University of Aizu

Principal Investigator

渡辺 曜大  会津大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (70360675)

Keywords量子暗号 / 量子鍵配送 / 情報量的安全性
Research Abstract

現在標準的に用いられている多くの暗号技術の安全性は,桁数の大きい素因数分解問題や離散対数問題を解くのが難しいといういわゆる計算量的な仮定にもとづいている.このような計算量的な仮定にもとづく暗号は,計算機能力の向上やアルゴリズムの発展に伴い,長い期間にわたってその安全性を確保することが難しくなってきている.これに対して,量子暗号の主要な目的は,計算量的な仮定によらない暗号技術を構成することであり,「無条件の安全性」と呼ばれる極めて強い安全性を保証することのできる暗号技術として現在注目されている.実際,量子暗号の中で現在最も実用化に近いと考えられている量子鍵配送は,盗聴者の計算能力によらず(すなわち無限の計算資源をもつ盗聴者に対しても)安全性の保証された鍵配送方式である.
暗号系の安全性を考える上で,次の3点,「どのような前提条件のもとで」,「どのような攻撃に対して」,「どのレベルの安全性を達成したか」,を明確にすることが重要である.本研究では,装置誤差に対してロバストな安全性証明法を構築することによって,「従来の安全性証明よりも広い適用範囲をもつ前提条件のもとで」,「最も一般的な攻撃に対して」,「最も強い安全性(汎用的結合可能性)を達成する」量子鍵配送方式を構成することを目標とする.本年度はこれまでに安全性の証明が与えられていない量子鍵配送方式の安全性の証明法について考察した.そして,その一つの解決法として,(測定装置に関する情報は用いず)送信状態の性質のみを用いる安全性の証明について考察した.

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 論文データを用いた著者の貢献度推定手法の評価2010

    • Author(s)
      渡辺曜大, 市瀬龍太郎
    • Organizer
      第161回 情報処理学会 知能システム研究会
    • Place of Presentation
      国立情報学研究所
    • Year and Date
      2010-11-22

URL: 

Published: 2012-07-19  

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