2009 Fiscal Year Annual Research Report
デザイナと開発者の協業を考慮したアプリケーション開発を支援するフレームワーク
Project/Area Number |
21700040
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
福田 浩章 Keio University, 理工学研究科, 助教 (30383946)
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Keywords | リッチインターネットアプリケーション / Dependency Injection / フレームワーク / アスペクト指向 / Web2.0 / 協業 |
Research Abstract |
本研究では,今後ウェブアプリケーションの主流となるリッチインターネットアプリケーション(RIA)を対象に,それを開発するデザイナと開発者の協業を考慮したフレームワークの開発を行った.従来型ウェブアプリケーションと比較すると,RIAはデザインや操作性が重要視されるため,それらを作成するデザイナの役割が重要になる.そして,デザイナが作成したデザインをアプリケーションとして機能させるためには,開発者がロジックを埋め込む必要がある.その結果,デザインとロジックが混在したソースコードになり,それらの編集は非常に複雑で開発効率の低下を招く.そして,デザインや仕様の変更は実際に度々発生し,開発工数の増加につながっている.この研究では,研究実施計画にもとづき,デザインとロジックをソースレベルで完全に記述できるフレームワークの開発を行った。このフレームワークでは,RIA開発環境であるFlexを利用し,Dependency InjectionとNaming conventionを利用して,開発時ではなく実行時にデザインとロジックの関連付けを行う.したがって,アプリケーション開発中にデザイン変更があっても,デザイナだけが作業を行えばよく,開発者はロジックの実装に集中することができ,開発効率が向上する.本研究の有効性を確認するために,本フレームワークを利用してアプリケーションを実装し,どの程度完全に分離して記述可能かを確認した.その結果,静的に配置可能なデザインであれば,完全にロジックと分離して記述できることが確認できた.
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