2009 Fiscal Year Annual Research Report
動的ポリシールーティングを用いたユーザトラフィックの詳細かつ容易な制御
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21700073
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大平 健司 Kyoto University, 学術情報メディアセンター, 特定助教 (40515326)
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Keywords | インターネット / IPv6 / サイトマルチホーミング / 経路制御 / SADR / 送信元IPアドレス |
Research Abstract |
【具体的内容】平成21年度には実験ネットワークを仮想化技術による仮想ホスト及び仮想ネットワークを用いて構築した。構築されたネットワーク内の全ルータに、先行研究課題「IPv6におけるアドレスフィルタリング情報の広告アーキテクチャ」による「経路フィルタリング情報」の広告機能を導入した。広告機能により公告された経路フィルタリング情報をどう解釈し自ノードのポリシールーティング設定に反映させるかについて検討し、実装を行った。 【意義】本研究は、アプリケーションサービスごとのアドレス割り当てを促進させ、ネットワークユーザが多種多様なサービスを受けやすくする基盤作りをしようとするものである。また、グローバルIPアドレスを配布しているもののインターネットへの到達性のないIPv6網の中で提供されるサービスと、インターネット接続サービスとの混在も容易になるものと期待される。 【重要性】インターネット上での住所を意味するIPv4アドレスの枯渇問題が間近に迫り、次世代インターネットプロトコルIPv6を使用する局面は急速に増えるものと考えられる。IPv6では1ホストが複数のIPアドレスを持つことができるようになったこともあり、インターネット接続の頑健性向上などの理由で複数のIPアドレスを付与する運用形態も考えられる。一方でセキュリティ上の問題から、ISP(インターネット接続事業者)は、顧客側から来るトラフィックに対して自組織が顧客に対して配布したアドレス以外のアドレスを送信元とすることはないという仮定を置き、その仮定に反するトラフィックを捨てるような運用をすることが多い。この結果、到達すべき相手にトラフィックを送付できない問題が起こる可能性が高まっている。本研究はこのような問題を回避し、IPv6による安定的なインターネット接続環境を提供することで、IPv4からIPv6への移行促進をするものである。
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