2010 Fiscal Year Annual Research Report
動的ポリシールーティングを用いたユーザトラフィックの詳細かつ容易な制御
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21700073
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大平 健司 京都大学, 学術情報メディアセンター, 特定助教 (40515326)
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Keywords | インターネット / IPv6 / サイトマルチホーミング / 経路制御 / SADR / 送信元IPアドレス |
Research Abstract |
【具体的内容】平成22年度には、平成21年度に構築した実験ネットワーク上で流入フィルタリング条件設定を随時変更し、これに伴う経路制御情報の広告状況及び輸送経路の変更状況を調査した。送信元アドレス依存の経路制御情報の広告に従って、ユーザトラフィックの輸送経路が変更されることを確認した。 【意義】本研究は、アプリケーションサービスごとのアドレス割り当てを促進させ、ネットワークユーザが多種多様なサービスを受けやすくする基盤作りをしようとするものである。また、グローバルIPアドレスを配布しているもののインターネットへの到達性のないIPv6網の中で提供されるサービスと、インターネット接続サービスとの混在も容易になるものと期待される。 【重要性】インターネット上での住所を意味するIPv4アドレスのIANA在庫が枯渇し、次世代インターネットプロトコルIPv6を使用する局面は急速に増えるものと考えられる。IPv6では1ホストが複数のIPアドレスを持つことができるようになったこともあり、インターネット接続の頑健性向上などの理由で複数のIPアドレスを付与する運用形態も考えられる。一方でセキュリティ上の問題から、ISP(インターネット接続事業者)は、顧客側から来るトラフィックに対して自組織が顧客に対して配布したアドレス以外のアドレスを送信元とすることはないという仮定を置き、その仮定に反するトラフィックを捨てるような運用をすることが多い。この結果、到達すべき相手にトラフィックを送付できない問題が起こる可能性が高まっている。本研究はこのような問題を回避し、IPv6による安定的なインターネット接続環境を提供することで、IPv4からIPv6への移行促進をするものである。
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