2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21700101
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
林 貴宏 Niigata University, 自然科学系, 准教授 (60342490)
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Keywords | ベクタ画像 / 画像検索 / 物体領域抽出 |
Research Abstract |
本年度はベクタ画像検索手法およびその要素技術である物体領域分離法の構築へ向け、以下(1)~(4)を実施した。 (1) 画像中の複数の物体領域を、ユーザが与えた手がかり領域を元にSeeded Region Growing法を用いて抽出する手法を新たに提案した。本手法は、テクスチャパターンを含む物体領域に対しても抽出を可能とした。さらに、物体領域内部にホールが存在する場合にも対応可能とした。また、既存手法であるLazy Snapping、SIOX、Random Walksとの比較実験を行い、本手法がより高速かつ高精度に物体領域を抽出可能であることを示した。 (2) (1)の成果の応用として物体領域追跡法を新たに提案した。本手法は伝統的な物体領域追跡法とは異なり、ユーザが描いた手がかり領域のみを追跡する点が特徴である。これにより追跡された手がかり領域から各フレームでの複数物体領域抽出を可能とした。さらに、手がかり領域の追跡誤りが発生した場合にこれを自動検出・修正し、追跡精度低下を回避することを可能とした。 (3) (1)の成果の応用として画像探索法を新たに提案した。従来法であるテンプレートマッチングでは、テンプレートの形状が矩形であることから、テンプレート内部に物体領域だけでなく背景領域が含まれることがあり、これが探索精度の低下を引き起こす原因の一つとなっていた。本手法は任意形状のテンプレートを利用でき、テンプレート内の背景領域を除去して物体領域を探索する。これにより探索精度向上を可能とした。 (4) ベクタ画像検索システム構築へ向けた準備として、オープンソースソフトウェアのみを用いたWebデータベースシステムを構築した。本システムのクローリング部ではWeb上のベクタ画像のみフィルタリングして収集することも可能である。
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Research Products
(5 results)