2010 Fiscal Year Annual Research Report
端末伝送型インターネット放送におけるコンテンツ配信方式
Project/Area Number |
21700108
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
義久 智樹 大阪大学, サイバーメディアセンター, 准教授 (00402743)
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Keywords | インターネット高度化 / 情報システム / ビデオオンデマンド / ストリーミング / 衛星通信・放送 |
Research Abstract |
近年、YouTubeやGoogle Videoといったインターネット放送の利用者が世界的に急増している。インターネット放送では、映像や音楽といったコンテンツをインターネットを介して配信する。これまでの電波放送とは異なり、非常に多くのコンテンツを視聴者に提供できる利点があるが、人気のあるコンテンツに視聴要求が集中すると、配信サーバの負荷が大きくなり、コンテンツの再生が頻繁に中断されるという問題が発生する。そこで本研究では、端末伝送型のインターネット放送におけるコンテンツ配信方式を提案し、コンテンツの再生中断時間を短縮する。平成22年度は、初年度に提案した通信帯域に基づいて受信先となる再生端末やピースを選択する手法を拡張し、さらなる中断時間の短縮を試みた。多くの端末が通信帯域が大きい端末からピースを受信すると、その端末の通信帯域が分割され、受信端末あたりが使える通信帯域が小さくなる。そこで拡張手法では、将来の通信帯域を予測してピースを受信する端末を決定する。通信帯域の揺らぎが少ない場合には予測通りにピースが受信されるため、ピース受信のスケジュールを作成することにより再生中断時間を短縮できる。また、同時に受信するピースの数や同時にピースを受信する端末数を変えることによる再生中断時間の変化の評価を行い、同時受信が多すぎると性能向上率が低下することを確認した。さらに、重要度に基づいたピース選択手法を拡張し、再生中断時間をより短縮できる重要度の計算方式を検討した。再生中断時間は、ピースの緊急性と希少性を考慮したうえで重要度を計算する必要がある。重要度の他に、各端末の現在の途切れ時間や、途切れ時間がある程度長くなると再生を中断する端末等を考慮することで、途切れ時間の短縮が望めるため、これらの手法についても検討を行った。
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Research Products
(16 results)