2010 Fiscal Year Annual Research Report
タイルドディスプレイウォールを用いた高臨場感な遠隔協調作業支援基盤の構築
Project/Area Number |
21700109
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
江原 康生 大阪大学, 情報基盤推進本部, 講師 (40324686)
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Keywords | 遠隔コミュニケーション / テレイマージョン / タイルドデスプレイ |
Research Abstract |
本研究では、複数のLCD(液晶ディスプレイ)をタイル状に配置して、高解像度な大画面提示や複数の情報を同時に提示可能なタイルドディスプレイウォール(Tiled Displays Wall)を活用し、実環境における存在感や臨場感を有する遠隔協調作業支援の実現を目的とした基盤技術の研究開発を目的とする。平成22年度は、以下の項目に関する研究を遂行し、所望の成果が得られている。 1.複数のカメラによる各撮影映像の合成による高解像度映像の高速表示技術の実装及び評価 高解像度映像で遠隔地の作業空間全体の様子を配信するために、タイルドディスプレイウォールを活用することが有効である。しかし1台の小型撮影用カメラの解像度では限界があるため、要求される高解像度による映像表示が難しい。また、高機能カメラで映像撮影を行ってもシステム及びネットワークリソースの制約でリアルタイムでの配信が困難とされる。本研究では、作業空間内に複数のカメラを用いて空間全体を撮影できるように設置し、各カメラの撮影映像をタイルドディスプレイウォールに分散転送し、各映像の合成による高解像度映像の表示を行える環境を構築し、映像配信試験を行った。 2.高精細ディジタルコンテンツデータの効果的な表示処理・操作技術の検討 大規模容量の高解像度コンテンツデータをタイルドディスプレイウォールに高速表示するためには、管理ノード及び表示ノードのシステムリソースのみでは表示処理が困難となり、他のコンテンツデータや撮影映像との同時表示においても支障を与える。この問題を回避するために、タイルドディスプレイウォール環境において、様々な大規模コンテンツデータを利用した形で効率的な表示処理・操作技術に関する基礎検討を行った。
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