2010 Fiscal Year Annual Research Report
動画像・音楽データ対象アクティブ・感性マルチメディア配信システム環境の実現
Project/Area Number |
21700117
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
倉林 修一 慶應義塾大学, 環境情報学部, 専任講師 (70458959)
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Keywords | コンテンツ・アーカイブ / 情報システム / ソフトウェア学 / ディレクトリ・情報検索 / ユーザインターフェース |
Research Abstract |
本研究は、動画像・音楽データ対象アクティブ・感性マルチメディア配信システム環境の構築と共に、実際の時系列メディアデータを対象とした実用的レベルのシステムソフトウェアの実現、および、公開を目的とする。平成22年度の「動画像・音楽データ対象アクティブ・感性マルチメディア配信システム環境の実現」に関する研究成果として、次の3項目の実現成果を得た。成果1:動画像・音楽データ対象アクティブ・感性マルチメディア配信を実現する統合システムソフトウェア"MediaMatrix"を構築し、オープンソース・ソフトウェアとして公開した。成果2:本システム実現に関する学術的成果として、1件の雑誌論文の発表、6件の国際学会発表(査読有り)、および、6件の国内学会発表(査読無し)を行った。特筆すべき成果として、研究代表者は、データベース分野における著名な国際学会であるDASFAA 2010において、実現したMediaMatrixシステムに関するデモンストレーション発表を行い、Best Demo Awardを受賞した。成果3:米国カリフォルニア大学サンディエゴ校Shlomo Dubnov准教授、米国ワシントン大学ボセル校Munehiro Fukuda准教授、スロベニア・リュブリャナ大学のAna Sasa博士との間での感性時系列メディア・ハブの共同研究として、具体的なシステム構築を行い、1件の国際論文誌発表(査読有り)、および、2件の国際学会発表(査読有り)を行った。実現したMediaMatrixシステムは、情報処理学会創立50周年を記念して刊行された冊子「情報処理学会50年のあゆみ」において、時間的内容変化を伴うメディアを対象としたマルチメディアデータベースの研究事例として紹介され(pp.184-188,2010)、広く認知された。
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