2010 Fiscal Year Annual Research Report
CGと融合したメッシュフリー法による複雑形状を対象とした時間発展問題の解析
Project/Area Number |
21700122
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
長谷川 恭子 立命館大学, 立命館グローバル・イノベーション研究機構, ポストドクトラルフェロー (00388109)
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Keywords | コンピュータ・グラフィックス / メッシュフリー法 / 熱伝導解析 / 複雑形状の構造解析 / 半透明融合可視化 |
Research Abstract |
本研究では,点群からの曲面生成技術と点群を基にしたメッシュフリー解析技術の融合を行ってきた.本年度はメッシュフリー解析法の高速化のための並列化と解析結果可視化の為の点群ベースの可視化手法の開発を行った. *メッシュフリー法の並列化 本研究ではメッシュフリー法の1つである修正RPIMを適用しており,同手法は前処理として対象領域を小領域に分割する.修正RPIMで計算時間を多く必要とする部分は係数行列作成部分である.係数行列生成の際に,小領域を利用してOpenMPによる並列化を実現することによって高速化が可能になった. *可視化手法の開発 解析結果などの中身の詰まったデータを可視化する為には半透明可視化技術が必要である.本研究では,半透明な可視化をポリゴンやサンプル点群のソートなしに可能な粒子ベースレンダリングの開発を行った.本手法では,物体内部の半透明な可視化は不透明な発光粒子群の画像平面への投影と投影画像のアンサンブル平均で実現される.そのためソート処理が不要でありながら,従来の標準的なボリュームグラフィックス法であるレイキャスティング法と同等な半透明画像を生成できる.さらに,複数のボリュームデータを融合可視化することが可能な技術である.本研究ではこの技術を曲面へ応用し,半透明な曲面の可視化を実現した.本可視化手法では,3次元的な融合可視化が可能であることから,ボリュームとサーフェス,サーフェスとサーフェスなど様々な組み合わせの可視化が可能であり,これによって,解析対象の形状と解析結果の半透明融合可視化を実現した.
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