2009 Fiscal Year Annual Research Report
三次元モーションデータベースを利用した群集舞踊の分析とシミュレーション
Project/Area Number |
21700123
|
Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
曽我 麻佐子 Ryukoku University, 理工学部, 助教 (40388161)
|
Keywords | モーションキャプチャ / 舞踊 / 群集 / 振付 / 分析 / シミュレーション / データベース / グループ |
Research Abstract |
本研究では、舞踊のモーションデータを用いて、複数のダンサーの振付を生成し、舞踊の群集シミュレーションを行うごとを目的としている。初年度は、2人以上の小グループの舞踊を対象とし、群舞用モーションデータの取得、小グループによる振付の分析、群集シミュレーションのための基盤構築を行った。 1、 群集舞踊の生成に使用するモーションデータとして、バレエの古典作品のうち一般的な群舞の一部を6曲収録した。特に数秒の短い動作を対象とし、同じ動作について複数回収録した。また、移動の有無、方向変更の有無、テンポの速さなど、同じ動作について様々なバリエーションを収録した。本研究を進める上でベースとなるデータが取得できた。 2、 過去に取得したバレエとコンテンポラリーダンスのモーションデータを使用し、小グループによる振付の分析を行った。バレエでは、男女がペアで踊る振付について分析し、1作品分のデータを公開できる状態にまで加工した。1人の場合とは異なり、時間と空間に関する制約が増えるため、振付の加工において厳密な同期と移動距離の修正が必要になることがわかった。コンテンポラリーダンスでは、短い動作の連結により舞台用の振付シーケンスを生成するアルゴリズムを考案した。3名の仮想ダンサーの振付を生成し、実際のダンサーと舞台で共演させた。また、バレエの基本動作の特徴や、2つの舞踊の違いを定量的に分析し、動作比較や検索システムの開発を行った。 3、 小グループの群集を想定し、モーションクリップの連結による群集シミュレーションシステムを試作した。コンテンポラリーダンスの動作10個を用いて、20名程度の群集舞踊が生成できることを確認した。
|
Research Products
(12 results)