2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21700135
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岩井 大輔 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教 (90504837)
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Keywords | バーチャルリアリティ / プロジェクタ / 投影型複合現実感 / 三次元ディスプレイ / HDRディスプレイ |
Research Abstract |
【具体的内容】 複数台のプロジェクタとフルカラー3次元プリンタを用いて、高品質にデジタル化された文化財を、色・形ともに高い再現性で出力するための基礎技術として、複数の投影像が重なっている点で、最適なプロジェクタを選択するアルゴリズムに関する研究を行った。投影された画素は対象面上で広がるが、この広がりは、プロジェクタの合焦面と対象面との距離、プロジェクタの光軸と対象面の法線のなす角度の2種の要因によって計算することができる。我々は、対象面上の各点に投影できるプロジェクタ毎に、その画素の広がりを計算し、投影画像の画質を最も低下させない広がり方をしている画素を投影できるプロジェクタを、その点に映像を投影するプロジェクタとして選択する手法を提案した。以上の研究成果をもとに、1編の雑誌論文発表および10件の学会口頭・ポスター発表(国際会議発表含む)を行った。 【意義・重要性】 画素の広がりを考慮して投影するプロジェクタを選択する手法として、これまでは、その画素の面積を比較するものが一般的であった。しかしながらその手法では、必ずしも最も高画質な投影像を表示できなかった。これに対して我々は、投影画素の面積ではなく、広がった画素の形状を周波数解析することで、投影画像の画質の低下を抑えるという観点から投影プロジェクタの選択を行った。これによって、これまでの手法では投影像の画質が著しく低下してしまう場合も、その低下を抑制することが可能となった。
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Research Products
(12 results)