2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21700153
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
片上 大輔 東京工芸大学, 工学部, 准教授 (90345372)
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Keywords | 情報システム / 人工知能 / 情報可視化 |
Research Abstract |
本研究課題は、アカデミックな学術専門や学術会議を対象とした研究分野間の関係性に基づく知識構造化を行ない、可視化し分析を行うことで、研究者などのユーザが学術専門誌や学術会議がもつ専門性を把握することを目的とし、システム開発を行ってきた。昨年度までに、可視化システムの機能として、ウインドウ比較表示、階層化構造表示、差分グラフ表示などを中心とする視覚花方法を統合し、支援システムとして構築した。また、情報学分野と経済学分野の文献情報券初期データとして、両分野に存存する学術専門誌と学術会議が持つ見えざる専門性を対象に、前述のシステムにより比較・分析を行なった。システムの具体的な評価として、専門家と素人による比較を行ない、システムによる提供情報の効果の評価を行った。これにより、学会間がもつ見えざる専門性を具現化し、支援することで、その分野に全く素養のない素人ユーザに対して、見えざる専門性の把握に関して専門家と同様の十分な支援が行えることを実験的に示した。これらの成果は、学会誌2編に掲載された。また、学会発表では優秀論文発表賞を受賞した。本年度は、様々な外部要因によって影響を受け多様に変化する研究分野間の関係性の予測を目指し、共同プロジェクトに基づく論文と共著者の関係情報を利用し、研究分野動向分析を行った。これにより、従来までの論文情報に基づくネットワーク特徴料の時系列変化によるネットワークの成長予測だけではなく、プロジェクトの特徴や研究者の専門性に着目したネットワークの成長予測を行うことが可能となった。
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