2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21700169
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
関 和広 神戸大学, 自然科学系先端融合研究環重点研究部, 助教 (30444566)
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Keywords | 仮説生成 / 遺伝子機能アノテーション / イベント類似度 |
Research Abstract |
今年度は,昨年度に引き続き,仮説の順位付けに関して研究を行った.この研究では,仮説の妥当性に注目した順位付けの枠組を提案し,従来手法では難しい低頻度の語やイベントから導かれる重要な仮説を発見することを可能にした.具体的には,「意味的に類似したイベントから導かれた仮説はより妥当である」という仮定を導入し,これに基づいて新しい仮説の妥当性指標を定義した.また,この妥当性指標を利用した仮説探索システムHypothesis Explorerを実装した.評価実験の結果,従来の頻度に基づく指標と比較し,提案手法では仮説を導出するイベントの頻度に関わらず,安定かつ適切な順位付けを行うことができることが示された.もう1つの成果として,遺伝子機能オントロジー(GO)の自動アノテーションが挙げられる.従来の自動GOアノテーションは,表層的な手がかり(文字列マッチング)を利用した手法が中心であったのに対し,本研究では,PLSIカーネルを利用することで,従来難しかった訓練データ不足の問題に対処し,GOアノテーションの現在のstate-of-the-art以上の(分類)精度を実現することが出来た.
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