2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21700186
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
川原 靖弘 放送大学, 教養学部, 准教授 (10422403)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 位置情報 / 移動体通信 / 物流 |
Research Abstract |
PHS基地局の電界強度の利用のみでは探索が不可能な、紛失した輸送物を端末の電波を受信解析により探索する方法の考案と検証を行った。また、長期にわたり使用しない期間がある物流移動機器の測位において、移動機器の振動解析により移動停止判定を行うことで、PHS端末の消費電力及び通信コストの削減を実現する方法について、試作機を用い物流現場における有効性を評価した。 実証実験においては、物流現場を含む地域(市街地、郊外、湾岸部など)において、測位精度、移動停止判定精度、端末消費電力のデータを蓄積し、移動停止判定アルゴリズムの評価を行った。このアルゴリズム(移動体の移動停止判定を移動時と停止時のそれぞれ加速度値群の分布のマハラノビスの距離により求める方法)において、漸化式により近似的に閾値を決定するアルゴリズムを提案し、実際の物流現場においても精度に問題が無いことを確認した。このアルゴリズムはPHS測位と併用したときの移動体装着端末のメモリと計算負荷の軽減に貢献する。物流移動機器の中には、長い期間定地点に保管される機器もあり、このアルゴリズムを用いたシステムにより移動開始や目的地到着などをトリガとし、管理が可能となる。この際、輸送物紛失・盗難のシーンを想定し、用途別(トラック配送、コンテナ・シャーシ管理、重機管理など)の振動計測及び位置計測のタイミングを決定し、端末消費電力が妥当であることを確認した。それぞれの用途において必要な情報(到着、荷役機器の滞留、盗難発生など)は、移動時の短停止(信号待ちなど)と停止時の特定の振動発生の時間を設定することで得られることがわかった。また、予め電界強度マップを作成した地域においては50m毎に設置した6つの拠点位置を95%の精度で判別できることがわかっており、移動停止判別と併用することにより、移動体のある物流拠点の特定がほぼ確実にできることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)