2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21700187
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
味八木 崇 The University of Tokyo, 大学院・情報学環, 特任助教 (50511961)
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Keywords | ライフログ / センシング / 生体計測 / 画像処理 / ユーザインタフェース |
Research Abstract |
本研究の目的は、高速かつ精細な画像センシング技術を応用することにより眼球状態とその運動を詳細に取得し、その画像群・時系列トラッキング情報などから得られる生体情報を利用することにより、ライフログアプリケーションの拡張を行うことである。従来の眼球微細運動のセンシング研究では、固定設置の大規模な装置が用いられており、人間の日常を記録することができない問題があった。本研究では眼球センシングが現在よりも小型の装置で実現でき、作業環境やウェアラブル環境でのセンシングをライフログ応用につなげるための技術基盤になると考えられる。 本年度は撮像系と画像処理系に関する基盤技術の構築を行った。まず、撮像系構築実績のある高速カメラの処理系から整備を行った。実時間で大量の映像情報を扱う必要があるため、画像処理プロセスの一部にGPGPU(General-Purpose Computation on GPU)手法を利用し、高速カメラの部分読み出し機能を併用することで、120fpsでの限定領域の特徴量抽出処理を実現した。オプティカルセンサを利用した処理系では、撮像系の設計から検討が必要であったが、センサの性能評価から予備的な実験結果を得た。 今後このオプティカルセンサ処理系の構築と同時に、応用例としてライフログ・ユーザインタフェース操作への適用を行う計画である。
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