2009 Fiscal Year Annual Research Report
全方位視覚センサを用いた複数人物のライフログに関する研究
Project/Area Number |
21700197
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
近藤 一晃 Kyoto University, 学術情報メディアセンター, 助教 (30467609)
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Keywords | ライフログ / 集団行動 / 位置計測 / 主観視点映像 |
Research Abstract |
平成21年度では,ログを記録するための電子機材の検討・試作を通して,ログのテスト収録を行った.収録機材は被記録者の見た経験(主観映像)を記録するための装着型カメラ,会話を収録するための小型マイクロフォン,および移動軌跡を記録するためのGPS装置を選択した.ただし,GPSは屋内では著しく精度が低下するため,別途ビジュアルマーカーを施設内に設置し,前述の主観映像を画像処理することで屋内位置推定を行う.テスト収録では,博物館収蔵庫の見学ツアー,グループ単位のスタンプラリー等の集団行動を対象として人物行動を記録した.結果,集団行動ならではの振る舞いが多く観測された.特に人物間のコミュニケーション等の従来のライフログでは扱われてこなかった情報が多く含まれており,種々の有効な利用が期待される.収録されたログの閲覧・利用法についても基礎的な検討を行った.人物軌跡は屋外と屋内で計測法が異なるため,統合・補正・閲覧に関して検討した.また,ユーザーの意図や状況に応じたログの提示についてや,その状況認識法,ログを強化するためのアノテーション付加を支援する枠組みなどについても検討した.
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