2009 Fiscal Year Annual Research Report
音声対話システムにおける対話コーパスの検索・適応に基づく応答生成
Project/Area Number |
21700216
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
翠 輝久 National Institute of Information and Communications Technology, 知識創成コミュニケーション研究センター・音声コミュニケーショングループ, 専攻研究員 (00531609)
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Keywords | 音声情報処理 / 音声対話 |
Research Abstract |
人に優しい音声対話インタフェースを提供するためには、従来多くの研究で行われてきた人手により作成した規則に基づいてシステムを構築するだけではなく、人同士の自然な会話からボトムアップに対話戦略を学習できると望ましい。本研究においては、音声対話システムにおいて、過去の事例に倣い応答内容、発話文生成を行う対話システムを構築することを目指す。 このようなアプローチを行うためには、検索に必要な情報が付与された対話コーパスを大量に(自動アノテーションを行うタガーが学習できる程度に)整備する必要がある。そこで今年度は、収集している京都観光案内対話コーパスに対して、発話中のコンテンツや言い回しや韻律などによって表出される話し手の態度を記述するタグのスキームを作成し、作業者によるアノテーションを行った。具体的には、コーパスに対して、ドメインに依存しない発話の意図を記述するための発話行為タグと、ドメイン・タスク依存に発話が何について言及しているかを記述するための意味内容タグを作成し、コーパスに対してアノテーションを行った。さらに、アノテーションを行った付けされたコーパスに対して、観光地を決定する意思決定が行われている区間(=エピソード)の付与を行い、エピソード区間中で対話制御を行うためにどのようなタグが重要な箇所になっているかを分析した。 以上の研究成果を,査読付き国際会議Interspeech 2009にて発表した.
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Research Products
(5 results)