2009 Fiscal Year Annual Research Report
ユーザの直感的表現を支援するオノマトペ意図理解システムの開発
Project/Area Number |
21700237
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
小松 孝徳 Shinshu University, ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点, 助教 (30363716)
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Keywords | 感性情報学 / オノマトペ / 音響心理学 |
Research Abstract |
いわゆる擬音語・擬態語・擬声語などを指すオノマトペは,感覚的で繊細な表現を可能とする一方,何かを表現したいがそれをうまく言語化して表現できない場合に頻繁に用いられるという特徴がある.そこで本研究では,オノマトペにはユーザが表現したいモヤモヤとしたイメージが込められていると考え,ユーザが表出したオノマトペのイメージを客観的な数値として表現し,その数値化されたオノマトペのイメージをロボットの動作に付与するシステムを構築した.具体的には,オノマトペの構成要素となる母音・子音それぞれにオノマトペのイメージを表現する「強さ」「速さ」「温かさ」「弾性」「湿度」「滑らかさ」「硬さ」「丸さ」といった8次元の属性ベクトルを設定し,与えられたオノマトペの属性ベクトルを各要素の線形結合によって算出することとした.そして,この算出されたオノマトペの属性ベクトルを,ロボット動作の物理的属性に対応させることで,オノマトペのイメージをロボット動作に反映するシステムを構築した.その際,オノマトペの「強さ」属性がロボットの動作波形の「振幅」の値を決定し,さらには「速さ」属性が動作波形の「周期」の値を決定するようなマッチングルールを作成した.その結果,本システムを使用したユーザの多くが,自らがオノマトペに込めたイメージがロボット動作に的確に反映されていたと報告していたため,本システムはオノマトペのイメージの表現に成功したといえた.
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Research Products
(3 results)