2010 Fiscal Year Annual Research Report
マルチセンサーによる文脈・情況推定を用いた共同開発支援システムの研究
Project/Area Number |
21700244
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
櫻井 義尚 東京電機大学, 情報環境学部, 助教 (30408653)
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Keywords | センサーフュージョン / ユーザサホートシステム / 生体情報センター / 状況推定 / 共同開発支援 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ユーザの情況推定、プロファイルに基づく意志疎通・判断・理解支援による共同作業支援システムの開発を行うことである。情況とは、精神的・肉体的状況を含めた様子の事である。提案するシステムは、様々な生体情報や文脈情報など多種多数の異種情報を融合することにより、ユーザの情況を推定し、推定された情況情報に基づいてウェブに情報を反映したり、ユーザにメッセージを送ったりするなどして意志疎通・判断・理解支援を行う。これを実現するためには、様々な要素技術の確立とその統合方式の開発が必要であり、本年度は、以下の内容を実施した。 (1)ノイズの影響を考慮した複数センサーの統合アーキテクチャについて提案し、国際会議において発表した。 (2)ユーザの挙動解析のため、USBカメラによる動画像から、顔の向き変化、余所見などをロバストに検知するためのセンサーフュージョン手法について提案し、国際会議において発表した。 (3)遠隔会議におけるユーザに対する有効な情報提示方法を検証するため、ユーザの認知プロファイルと有効な情報提示方法についての提案と検証を行い、この結果を国際会議において発表した。 (4)ユーザの操作情報を基にしてユーザの感性プロファイルを作成し、ユーザの作業支援を行う方式を提案・検証し、論文誌に投稿した。 (5)仮想空間を用いた協調システムにおける理解ミスについての解析、ミス検知とそれに対するユーザ支援システムの提案を行い、国際会議において発表すると共に論文誌に投稿した。
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