2011 Fiscal Year Annual Research Report
史料学研究支援のためのアノテーション管理基盤に関する研究
Project/Area Number |
21700274
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Research Institution | 大学共同利用機関法人人間文化研究機構 |
Principal Investigator |
山田 太造 大学共同利用機関法人人間文化研究機構, 本部, 特任研究員 (70413937)
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Keywords | 歴史情報 / 情報検索 / アノテーション / 日本史 / 翻刻 / TEI / ISAD |
Research Abstract |
平成23年度は,平成22年度に引き続き,史料学における研究的"知見"(情報リソース,意見・所見などのアノテーション,および,情報リソースとアノテーションとの関連)を管理・利活用できる情報基盤を明らかにするために,以下の問題を解決する. 1)アノテーションの表現方法とその管理方法 2)アノテーションを付与するためのユーザインターフェース 1)については,日本史史料を対象とした翻刻作業に対する支援するため,次の3つについて実施した.(1)適用範囲の拡大:人名や地名の注記,細字双行や追筆の文字列の体裁などのアノテーションの管理方法を確立するため,これまで東京大学史料編纂所の「HI-CAT(所蔵史料目録DB)」における目録および画像を扱ってきた.この適用範囲を拡大するため,「史料デジタル収集の体系化に基づく歴史オントロジー構築の研究」(基盤研究(S),研究課題番号:20222001,研究代表者:林譲)における「アーカイブハヴ」および「日本古文書ユニオンカタログ」などに対する適用可能性について検討した. (2)出力方法:TEIによるテキスト構造に基づいたテキストおよびアノテーションの出力方法について検討した. (3)入力支援:史料テキスト入力時に入力したテキストおよびアノテーションを用いて入力するテキストの候補を検索する候補文字検索機能を刷新し,より高性能化させた. 2)については,1)においてデザインされる方法を実現すべく,プロトタイピングした.
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