2010 Fiscal Year Annual Research Report
特許・トレードシークレット権利化区別基準によるライセンス意思決定支援システム構築
Project/Area Number |
21700281
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
佐々木 秀康 立命館大学, 情報理工学部, 准教授 (60383923)
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Keywords | 情報基礎 / 情報システム / 情報図書館学 / 意思決定 / ラインセンス |
Research Abstract |
本研究の目的は、特許及びトレードシークレットのライセンスにおける、時間制約下の諸条件の変化に対応した戦略的な意思決定を支援する数理モデルの構築と、コンピュータシステム上への実装による実現である。ユビキタス産業における、法律知識・ビジネス交渉経験に乏しい研究開発従事者であっても、知的財産権を容易に権利化し、かつ、そのライセンスにおける戦略的な意思決定を支援するためには、知財戦略ツールとして、ライセンスの意思決定を支援するツールを提供する必要がある。 平成22年度は、1対1交渉当事者間の非同期時間内におけるライセンス・プロセスの意思決定モデルを構築した。 具体的には、(1)既に研究代表者が提案している、「機会コスト(opportunity cost)」の概念を発展させ、「限界利益とコスト」の概念に置き換え、同期時間内における、「時間制約条件下の戦略的意思決定モデル」を、1対1交渉当事者間の非同期時間内における、特許とトレードシークレットのライセンスに適応したモデルに拡張する作業を行った。非同期時間内におけるライセンス・モデルは、来年度に行う、多対多の交渉当事者間の意思決定に拡張できるモデルを構築する前提となるように、制約条件を整理した。さらに、(2)仮想的なライセンス空間を構築して1対1交渉当事者間のライセンス・プロセスの意思決定モデルの妥当性を検証するために、適切な事象を選択する予備調査を行った。これについては、ネットワーク・システム上の仮想空間でのライセンス・ゲーミングをひとつの候補とした。(国際学会ジャーナル査読付論文共著2件,共著1件,国際学会発表査読付単著4件・招待1件)
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Research Products
(7 results)