2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21700288
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松橋 眞生 京都大学, 医学研究科, 研究員 (40456885)
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Keywords | 行動意思決定論 / 随意運動 / 脳磁図 / 脳波 / 自由意志 |
Research Abstract |
(1)前年度に行った導体モデル・信号源分布・フィルタ法について、さまざまな条件の下で信号源推定の妥当性と最適なパラメータを検証した結果について平成22年6月の理論応用力学講演会にて意見交換を行った。 (2)また、前年度に引き続き課題1:回転する時計の針を用いた随意運動課題の脳磁場記録を行った。随意的意図の自覚時刻を計るW時間の全被験者における平均はおよそ170ミリ秒であった。前年度の結果を利用し、随意運動にかかわる脳活動を被験者の3次元MRI画像(現有機器)上での神経活動分布と時間変化を推定し、随意運動開始の意思の認識時間との関連を探った。その結果、運動前の前頭葉・頭頂葉内側における準備脳活動がW課題時のの早期意思群、後期意思群とで相関していると考えられ、全被験者のデータを用いた事後解析にてこれはかろうじて統計的に有意であったが、本結果の解釈およびよりよい解析手法につき今後研究室内、および国内外の研究者との情報共有と討論を通し更なる発展を図ってゆく予定である。 (3)本年度より課題2:随意運動中の信号音を用いた動作中止課題の磁場・脳は記録を開始した。本課題は平成23年度も引き続き記録を行い、解析してゆく。
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