2010 Fiscal Year Annual Research Report
3次元顔画像を用いた表情認知構造のフラクタル性およびスケールフリー性の検討
Project/Area Number |
21700292
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
竹原 卓真 同志社大学, 心理学部, 准教授 (10347742)
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Keywords | 表情認知構造 / フラクタル次元 / 3次元顔画像 / 複雑系 / モーフィング |
Research Abstract |
平成22年度は、3次元顔画像を用いて顔の角度を回転させ、いくつかの角度条件下での表情認知構造におけるフラクタル構造を検証することを目的とした。実際の実験では、正立顔と倒立顔の他に、右90度回転顔と左90度回転顔の条件を設定し、認知実験を行なった。その結果、全条件でフラクタル次元が算出され、予測と一致したが、正立顔との次元の差については有意な効果が検出されず、予測と反する結果となった。しかし、実験場面において実験方法をよく理解できていない被験者がいたり、実験中に他の作業をしてしまう被験者がいたりと、想定外のトラブルがたびたび発生したことから、継続してデータを追加する必要があると考える。今後は、各条件で10名程度の被験者を追加して実験を継続し、フラクタル次元の定量的差異について実証データを積むことが求められる。なお、昨年度までの2つの研究結果を英語論文にまとめ、現在アメリカの専門誌に投稿中であることを付記しておく。
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Research Products
(1 results)