2010 Fiscal Year Annual Research Report
標準技術とOSSによるWebGISの高機能化と普及に関する研究
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21700310
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Research Institution | Fukuoka Women's University |
Principal Investigator |
藤野 友和 福岡女子大学, 人間環境学部, 助教 (40364161)
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Keywords | 統計システム / 可視化 / WebGIS / 空間統計学 |
Research Abstract |
(1)これまで,Haselett論文で提案された可視化ツールの一部をSVGによりプロトタイプとして実現した.引き続き,Linked Micromap Plotや平行座標プロット,条件付コロプレス図などのプロトタイプをSVGにより作成した.これまで、ウェブ上で動的に更新でき、かつ対話的操作を実装できるグラフィックスフォーマットとしてSVGを採用してきたが、大規模データに対しては、描画速度が遅いなどの問題があった。平成22年度には,大規模データに関する問題を検討し,大規模データに関しては,ウェブ上のラスターグラフィックスの規格であるCanvasとの併用がよいことが確認された.この内容について,日本計算機統計学会第25回大会において報告を行った。 (2)GISにおいて、コロプレス図(塗り分け地図)は重要な役割を果たすが、WebGISにこれを組み込む場合に、市町村合併による集計エリアの変更や二次医療圏等の任意のエリアでの集計に対応した白地図が必要となる。ベースとなるいくつかの時点での市区町村単位の白地図(数値地図)から、目的に応じた白地図を市町村合併情報に基づいて柔軟に生成できるツールを開発するための技術的な検討とプロトタイプ開発を行った。 (3)これまでの研究成果をベースにして、「福岡県人口動態統計情報提供システム」(http://www.fihes.pref.fukuoka.jp/hokendb/hoken/vital.html) を福岡県保健環境研究所と共同開発し、平成22年度末に正式公開した。これは、出生・死亡・婚姻・離婚などの人口動態統計データや関連指標を、任意の期間、エリア、項目等で集計し、地図上に可視化することのできるシステムである。これには、SVGによる統計グラフィックス出力や、サーバー側の統計解析エンジンとして、R/Apacheを採用するなど、これまでの研究成果が含まれている。
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Research Products
(2 results)