2009 Fiscal Year Annual Research Report
アルツハイマー病におけるM16メタロプロテアーゼの役割
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21700351
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
平岡 義範 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (60397552)
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Keywords | アルツハイマー病 / メタロプロテアーゼ |
Research Abstract |
我々はこれまでに、in vitroでM16メタロプロテアーゼnardilysin (NRDc)がαセクレターゼを活性化し、アミロイドβペプチド(Aβ)の産生を抑制することを明らかにした。今回、脳でのNRDc発現量が約3倍に増加しているNRDcトランスジェニックマウス(NRDc-Tg)と約半分に減少しているNRDcヘテロ欠損マウス(NRDc+/-)の作製に成功し、アルツハイマー病(Alzheimer's disease ; AD)モデルマウス(APPとプレセリニンのダブルトランスジェニックマウス:APP/PS1-Tg、以下APP-Tgと省略)との交配により、in vivoでのNRDc発現量とAD病態との関連を明らかにすることを目的に研究を行っている。APP-TgとNRDc-Tgを交配した子供であるAPP-TgとNRDc-Tg/APP-Tg(1年齢)の脳をAβ抗体で免疫染色したところ、APP-Tgに比べてNRDc-Tg/APP-Tgでは、有意にアミロイドプラークの減少が見られた。また、ELISA法により、脳中のAβ量を測定したところ、免疫染色の結果と同様の傾向が見られた。まだ、数が少ないため、引き続き解析を行う予定である。一方、APP-TgとNRDc+/-を交配した子供であるAPP-TgとAPP-Tg/NRDc+/-も順調に生まれてきており、1年齢になった時点で解析を行う予定である。
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[Journal Article] Nardilysin Regulates Axonal Maturation and Myelination in the Central and Peripheral Nervous System2009
Author(s)
Ohno M, Hiraoka Y, Matsuoka T, Tomimoto H, Takao K, Miyakawa T, Oshima N, Kiyonari H, Kimura T, Kita T, Nishi E
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Journal Title
Nat.Neurosci. 12
Pages: 1506-1513
Peer Reviewed
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