2009 Fiscal Year Annual Research Report
1型糖尿病モデルKDPラットにおける修飾遺伝子座の解明
Project/Area Number |
21700449
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
横井 伯英 Kobe University, 医学研究科, 特命准教授 (70311610)
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Keywords | 糖尿病 / 遺伝子 / 遺伝学 / モデル動物 |
Research Abstract |
本研究は、KDPラットにおける糖尿病の発症を修飾する遺伝子の同定を最終的な目標にして研究を遂行している。今年度は下記の項目について研究を実施した。 1. F2仔を用いた遺伝解析 2つの主要遺伝子(MHCとCb1b)の効果を除いて解析するために、TM.KDP-Cb1bコンジェニック系統とKDPラットを交配してF2仔を約300匹作出し、糖尿病の発症について観察するとともに全ゲノム・スキャンを行った結果、糖尿病の発症と有意な関連が認められる複数の染色体領域が同定された。さらに、膵島炎や甲状腺炎の発症や程度に関与する修飾遺伝子座が存在することが示唆された。 2. 戻し交雑(N2)仔を用いた遺伝解析 上述のF2仔を用いた遺伝解析から示唆された修飾遺伝子座を確認するため、N2仔を用いた遺伝解析を開始した。現在、コンジェニック系統とKDPラットを交配して作出したF1仔にコンジェニック系統を戻し交配してN2仔を作出し、糖尿病の発症について観察を行っている。
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Research Products
(4 results)