2011 Fiscal Year Annual Research Report
人工染色体ベクター搭載マウスによる個体レベルでのエピジェネティクス解析
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21700451
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
柏木 明子 鳥取大学, 医学部, 助教 (90335521)
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Keywords | エピジェネティクス / 人工染色体 / マウス |
Research Abstract |
遺伝子改変マウス作製のトランスクロモソミックマウス作製技術の向上を目指した。この技術は染色体工学と発生工学を融合して鳥取大学で開発した技術であり、これまでにヒト抗体産生マウス樹立などの成果を出している。今年度は、人工染色体(HAC)ベクターの細胞への導入がよりスムーズに行えるよう、微少核細胞融合法など、種々の染色体移入法の条件検討を行った。これによりマウスES細胞のHACベクターを効率的に導入することが可能になり、トランスクロモソミックマウス作製技術を遺伝子改変マウス作製技術として汎用性を高める為に貢献できる。また、エピジェネティックスの変動を解析するために、ポリコーム複合体の構成因子の1つであるCbx6遺伝子のコンディショナルノックアウトマウス作製を試みた。第1エクソンを欠損させるようにloxPではさみ込むようにデザインしたターゲティングベクターをC57B/6由来のES細胞に導入してキメラマウスを作製し、導入遺伝子の生殖系列伝達も確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Cbx6遺伝子のコンディショナルノックアウトマウス作製について導入遺伝子の生殖系列伝達まで進めることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は微少核細胞融合法などの複数の染色体移入法間でES細胞への導入効率を比較し、ES細胞への人工染色体ベクター移入について最適な条件を確立したい。 また、Creリコンビナーゼ発現マウスとの掛け合わせにより、Cbx6遺伝子コンディショナルノックアウトマウス作製を完成させ、Cbx6遺伝子の表現型解析を行いたい。
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