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2010 Fiscal Year Annual Research Report

コラーゲンを特異的に認識するインテリジェント生体架橋剤の創製

Research Project

Project/Area Number 21700490
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

松崎 典弥  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教 (00419467)

Keywords生体材料 / 再生医学 / ナノバイオ
Research Abstract

本研究は、コラーゲンの三重らせん形成に着目した弱い分子間相互作用を駆動力とするコラーゲン選択的インテリジェント生体架橋剤の開発を目的としている。本年度は、円錐角膜症への応用に関する基礎知見の収集として、コラーゲンのゲル化における透明性を検討した。また、家兎水痕性角膜症モデルに対する架橋剤点眼の治療効果を検討した。
ブタI型コラーゲンを酸性およびアルカリ性水溶液に溶解し、pHを中性に調整した後に架橋剤と混合して透明性を評価した。酸性で溶解させたコラーゲンの場合、中性にした時点で沈殿が生じたため使用することが困難であることが明らかとなった。一方、アルカリ性水溶液で溶解させたコラーゲンの中性溶液は、4度では高濃度においても透明性が高かった。しかし、37度に加温すると白濁したゲル状態へと変化したため、濃度を2wt%以下にすることで37度でも透明性を保つことが確認された。さらに、この状態で架橋剤を混合することで、4度では透明なゲル状態を保てることが明らかとなった。透明性に最適なコラーゲンの溶解方法ならびに濃度が確認された。さらに、家兎水庖性角膜症モデルに本架橋剤を点眼することで、角膜コラーゲンが架橋されることで角膜厚が減少し、水疱性角膜症に対して一定の治療効果を有することが確認された。
本生体架橋剤は、コラーゲン特異的な生体架橋剤として医療分野への応用が期待される。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 三重らせんを有するナノ粒子による選択的コラーゲン架橋と角膜再生医療への応用2010

    • Author(s)
      松崎典弥、雨川量太郎、松本匡広、田中佑治、久保田享、西田幸二、相馬剛至、明石満
    • Organizer
      第32回日本バイオマテリアル学会大会
    • Place of Presentation
      グランドプリンスホテル広島(広島)
    • Year and Date
      2010-11-30
  • [Presentation] Collagen Recognizable Biocompatible Nanogelator for Tissue Engineering2010

    • Author(s)
      M.Matsusaki, R.Amekawa, T.Waku, Y.Tanaka, A.Kubota, K.Nishida, M.Akashi
    • Organizer
      SFB 2010 annual meeting
    • Place of Presentation
      Washington state convention center (Seattle, USA)
    • Year and Date
      2010-04-10

URL: 

Published: 2012-07-19  

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