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2009 Fiscal Year Annual Research Report

癌/精巣抗原を標的とした新しい癌早期診断システムの構築

Research Project

Project/Area Number 21700510
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

福山 隆  Kitasato University, 北里研究所メディカルセンター病院, 上級研究員 (10462251)

Keywords癌 / 早期癌診断 / 癌 / 精巣抗原 / 発癌初期状態 / 発癌因子 / Helicobacter pylori / CagA / MAGE-A3
Research Abstract

癌/精巣抗原は癌細胞および正常組織では生殖系組織に発現している抗原で、癌免疫療法の魅力的な標的分子として考えられている。我々は、癌/精巣抗原を標的とした新たな早期癌診断方法の確立を目指している。当該年度は、(1)癌/精巣抗原遺伝子の選抜および(2)発癌因子Helicobacter pylori (H.pylori)による初期感染状態(発癌初期状態を想定)の癌/精巣抗原遺伝子の発現量解析を行った。
(1)3週齢のC57BL/6Nマウスの正常臓器組織におけるCAGE-1、OY-MS-4、SSXa1、SSXb1、SSXb2およびMAGE-A3の遺伝子発現量をリアルタイムPCR法にて測定した。CAGE-1およびOY-MS-4については、複数の臓器組織より発現が認められているため、癌診断の標的分子としてふさわしくないと考えられた。したがって、今後の発現解析に用いる抗原をSSXa1、SSXb1、SSXb2およびMAGE-A3とした。
(2)H. pylori (NCTC11637;CagA産生株)を感染させた後、選抜した癌/精巣抗原遺伝子の発現量を測定した。細胞株MethAおよびC3H/10T1/2にH. pyloriをM.O.I.:10~100および1~10で感染させた場合、MAGE-A3が発現した。
なお、細胞株MCAおよびB16-F1でのMAGE-A3の発現上昇は認められず、H. pylori感染前にMAGE-A3を発現しているC3H/MCAでのMAGE-A3の発現変化は認められなかった。なお、いずれの細胞株においても、SSXa1、SSXb1およびSSXb2の遺伝子発現に変化は認められなかった。
以上の結果は、細胞が発癌因子に感作された直後で癌/精巣抗原が発現したことを示している。よって、当該年度の研究からは、癌化初期細胞が癌/精巣抗原を発現する可能性について見いだすことができた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] As for Cancer/Testis antigens whether it can use for the early diagnosis?2009

    • Author(s)
      Fukuyama T., Kobayashi N., et al.
    • Organizer
      第39回日本免疫学会総会・学術集会
    • Place of Presentation
      大阪市
    • Year and Date
      2009-12-03

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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