2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21700523
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
長坂 誠 Tohoku University, 病院, 助教 (70375062)
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Keywords | 電気刺激 / 腹直筋 / 嚥下障害 / 呼吸障害 / ADL |
Research Abstract |
健常人に対する腹直筋電気刺激による効果と安全性の評価 これまでわれわれは、心不全患者や呼吸不全患者など運動療法不能の患者に対して、下肢電気刺激療法を施行し、電気刺激施行の安全性と筋力増強、血流増加、運動耐容能向上などの効果を報告してきた。 今回は新たに腹直筋電気刺激の効果を調べるに当たり、まずはその安全性を確認する目的で、健常人の被検者を集め、同意をとった後、腹直筋に対する電気刺激療法を行い、その前後での差異を比較検討した。検討項目は、筋力・消化管機能・呼吸能である。電気刺激は腹直筋に対して行った。刺激条件は、50Hz、20秒のon-off、方形波、200ミリ秒に設定した。刺激強度は被験者が認容可能な最大レベルとした。刺激時間は60分間とし、この電気刺激を1日1回、1週間に7日間、計4週間で施行した。その結果、健常者においては電気刺激前後で筋力・呼吸能の差異を認めなかったが、全被検者において大きな問題なく電気刺激プロトコールを終了しえたこと、便通が改善効果を認めた。したがって腹直筋電気刺激療法の安全性の確認ができた。このデータは、平成23年の日本リハビリテーション学会雑誌などに発表予定である。 ASOに対する下肢電気刺激の長期的効果 私は、さまざまな疾患に対する下肢電気刺激の研究は行ってきたが、今回は、ASO患者に対して行い、ASO患者に対する骨格筋電気刺激療法の血流改善、筋力改善効果を確認できた。このデータは、平成22年の日本リハビリテーション学会雑誌やProceedings of the 17TH CONGRESS OF THE EUROPEAN SOCIETY OF PHYSICAL AND REHABILITATION MEDICINE(ESPRM)に発表予定である。
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Research Products
(2 results)