2009 Fiscal Year Annual Research Report
在宅使用を目指した易操作式振戦加速度バイオフィードバック訓練装置の開発研究
Project/Area Number |
21700528
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
松本 義伸 Nagaoka University of Technology, 工学部, 助教 (00272873)
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Keywords | 振戦 / 加速度 / パーキンソン病 / 本態性振戦疾患 / バイオフィードバック |
Research Abstract |
本研究課題は、パーキンソン病、本態性振戦疾患をはじめとする各種振戦疾患患者の日常生活における食事や書字の際に起きるふるえ(振戦)を、加速度計を用いて計測解析し客観的情報を提示する事により、自分自身で抑制するためのバイオフィードバック訓練装置と訓練方法を確立することを目的としている。 パーキンソン病の治療には、定位脳手術や脳深部刺激療法等の手術療法、ドパミン作動薬や抗コリン薬等の薬物療法、また本態性振戦疾患の治療にはベータ遮断薬等の薬物療法が用いられている。しかしながら、患者の日常的な振戦をセルフコントロールする事も重要であり、バイオフィードバック療法が注目されている。バイオフィードバックとは被験者が普段気づくことのない生理情報を工学的機器の助けを借りて知ることにより、その制御方法を被験者自身で習得するという学習方法である。 平成21年度は振戦疾患患者の振戦を計測する加速度計、加速度信号を処理する信号収録機器および被験者へのバイオフィードバック信号呈示用のヘッドホンを一つの筐体に収納した。本研究の対象となる振戦疾患患者の多くが高齢者であることから、外部PCからの操作を必要とせずボタン一つでシステム操作が可能となるよう、FPGAプログラミングによる自動実行のシステムを構築した。本システムを用いて加速度計からの信号を周波数及び振幅処理し、音圧によってフィードバックさせる動作試験を試みた。 その結果、操作・集録プログラムの再構築を要する箇所が見つかり、プログラム内容を検討している。
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