2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21700530
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
荒川 高光 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (90437442)
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Keywords | 解剖学実験 / 神経支配 / 大胸筋 / 小胸筋 |
Research Abstract |
理学療法士・作業療法士が日頃の臨床活動でよく感じている「自らが行っている運動療法に解剖学的に正確な裏付けがあるのだろうか」という疑問を解決する目的で、骨格筋に対する詳細な解剖学的調査を行った。今年度は大胸筋と小胸筋の筋束構成の調査結果を学術誌に掲載させることができた。本研究は進化学的にも明らかにする必要性が高いため、比較解剖学的な方法も取り入れながら今後も検討していきたい。また、現在胸鎖乳突筋と鎖骨下筋について調査を行い、胸鎖乳突筋は胸骨頭と鎖骨頭の機能的な相違点を明らかにできつつある。また、鎖骨下筋についてもその筋束構成や周囲の骨膜との位置関係から、鎖骨の運動において非常に重要な筋であるとわかった。これら2筋については今後も調査を続行し、来年度での発表を目指したい。調査の過程において明らかとなった解剖体変異についての報告や、廃用性筋萎縮に対する調査も論文にまとめることができ、解剖体の変異についても学会発表することができた。
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